「濃厚なのにサッパリとしたスープ」それが、ばりきやのとんこつラーメン。豚頭とゲン骨を長時間強い火力でグツグツ丁寧に煮詰め、とんこつならではの香りがいちばん立ったところで火を止めます。どんぶりに『基ダシ』を少量。そこに熱いスープを注ぐと博多独特の豚骨スープが完成します。
※『基ダシ』とは、蕎麦屋でいう『かえし』の手法を基に、濃い口醤油をベースに数種類のスパイスで味を整えたスープの極め手となる旨味成分。
この博多特製の基ダシが『ばりきめん』『ばりこてめん』に活きています。
当店の麺は、博多ラーメンの名に恥じぬよう、関東では珍しい低加水麺
(加水率がおおむね30%以下)をとんこつラーメンに使用しています。
低加水麺の特徴として、スープに絡みやすいというのがあげられます。
多加水麺(加水率が40%ほど)にすると伸びずらいと言うメリットがありますが、とんこつ系にはスープを吸ったときに最も美味しく食べられる麺を使用しました。小麦粉の味がストレートに反映されるということもあり、素材の良さも同時に味わって頂けると思います。また、当店ではモチモチした食感が特徴的な多加水麺もラーメンの種類により使用しております。
季節や天候によって材料の調合には微妙な調整が必要であり、保存方法も異なる二種類の麺を扱うのは手間のかかる事なのですが、お客様に喜んで頂けるよう労力を惜しまず、ラーメンの特徴に合わせそれぞれ最適な麺を提供しております 。「こだわりのスープ」と一緒に、「こだわりの麺」をお楽しみ下さい。
幾種類もあるチャーシューの中で、ばりきやのとんこつラーメンに乗せるのは、良質の豚バラ肉を旨味とやわらかさを生かすように特製醤油ダレでじっくり煮込んだ本格チャーシュー。キメ細やかな肉質と適度な脂身がラーメンに力強さを醸し出します。
麺の炭水化物、スープの動物性タンパク質とのバランスを考えて「のせもの」には厳選した素材を丁寧に味付けしております。『すべては味のために』『お客様のおいしいのために』、ばりきやは手をかけることを惜しみません。
■ネギ
シャキシャキの食感がたまらないネギは、毎日市場から仕入れた新鮮なネギを使用。スープが絡んだネギはやみつきになるほどラーメンには欠かせない、味わいも深みも香りも最高なアクセントです。どうぞご賞味下さい。
■味付メンマ
柔らかいメンマを店内にて炒め、味付けしております。しなやかな歯ごたえとラーメンによく合うコクの深い味わいをお楽しみ下さい。
■味付きくらげ
きくらげは水で戻しただけの店が多い様ですが、おいしくいただくためにばりきやでは毎日炒めたものを使用しています。味とやわらかさを生かす様に、特製のたれにつけ込みじっくりと煮込んでいます。
テーブルに設置したつけ合わせや調味料類は、どれもご自由にお使いいただけます。コショー、白ゴマはもちろん、博多っ子気分で紅ショウガや辛子もやしをラーメンに乗せてみるのも・・・。
生ニンニクはニンニクプレスで一個ずつラーメンの上につぶして風味を引き立たせて下さい。ただし、最初はそのままを味わい、それからお好みの味をお試しになることをお薦めします。
のびやすい低加水の細麺は、アツアツを一気にすするのが博多っ子の食べ方。そのため「大盛り」はありません。「おかわりが欲しい。」と思ったら、あと2~3口で食べ終わる頃に「替玉一丁!」とお申し付け下さい。
スープが冷めないうちに替玉が素早く届きます。自家製麺の味わいを、是非替玉でもお試し下さい。。
店の造りに天然の木や漆喰壁を使ったのは、お客様に安らいだ雰囲気の中でゆっくり落ち着いてラーメンを堪能していただきたいから。
清々しい対応と明るく爽やかに響く「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の声。
「店に一歩足を踏み入れると、なんだか力が湧いてくる」「店を出ると自然にまた頑張ろうという気がしてくる」。
そんな大らかで温かい気力に満ちた店を私たちは目指しています。
博多には700年以上も伝承されてきた祭りがある。
老いも若きも一緒になって血を沸かす「博多祇園山笠」。
「一番山」から「七番山」まで締め込み姿の勇壮な男達が山笠を担ぎ勢い水を浴びて七つの流れが町を疾走する。
七月一日から十五日「追い山」まで、男たちがいっそう男っぷりを上げる夏の風物詩。
そんな博多の男衆に魅せられた「ばりきや」の面々が、「この勢いにあやかって、上州に八番目の山をかきたい。」と気合を込めて、店の冠にした。
南方九州博多から上州に吹かせる風は熱い。
この町に新しい味と、勢いのある店を作っていきたいと男達が燃えている。